ママ看護師として復帰する時の求人のポイント
ママ看護師として採用が決まり復帰できたとしても、思っていた以上に業務負担が大きく育児との両立が難しくなり、短期間で辞めてしまうママ看護師も決して少なくはありません。就職活動は子供にも負担をかけてしまう場合がありますので、できれば最初の復帰した職場で長く勤めたいですよね。
ママ看護師として復帰し、安心して働ける求人を探すときには、いくつかのチェックポイントがあります。必ずしも全ての方にとって必須ポイントではないと思いますが、下記の条件を満たしている職場は看護師の育児バックアップに積極的である傾向がありますので、求人探しの際に参考にしてみてください。
小さい子供をもつママ看護師として働く場合、ほとんどの方が子供を託児所などに預けて勤務するかたちとなるでしょう。しかし、病院外の託児所を利用すると、送り迎えが大変だったり、急な残業が発生しても施設側が融通をきかせてくれない場合があります。その点、院内託児所などであれば、基本的には自分が勤務している間はずっと子供の面倒を見てくれます。24時間対応の施設であれば夜勤をすることも可能です。
少し前まで託児所といえば規模の大きな病院にしかありませんでしたが、2002年から保育施設を設置している病院は助成金を支給されはじめたこともあり、最近では中規模、場合によっては小規模な病院でも院内保育施設を設けているところもあります。病院内の施設であれば仕事の事情をわかってくれるので、安心して子供を預けることができます。
ママ看護師として実際に働いている人がいるかどうかは、ママ看護師としての働きやすさいかどうかを、ある意味で非常にわかりやすく表している判断要素です。小さい病院の場合、育児補助を制度としては正式に設けてはいないが、病院全体として育児と仕事の両立をバックアップしている場合があります。そのような場合は決して形式的でない、臨機応変に対応してくれる育児環境が整っていることが多いので非常におすすめです。
逆に制度は整っていいるが、ママ看護師が一人も働いていない職場は注意が必要かもしれません。
復職支援セミナーとは、一度離職した潜在看護師の円滑な職場復帰を目的に、現役の医師・看護師によって行われるセミナーです。基本的にママ看護師向けというよりは、全ての再就職者を支援する内容となっています。専門的技術・知識が必要となる看護の現場にいきなり復帰するのはかなり難易度が高いため、このようなセミナーは非常にありがたい存在です。
復職支援セミナーや研修制度が整っている病院は、傾向としてママ看護師を含む再就職看護師を支援する意識が高いといえます。スケジュールなどの都合で実際に参加することが難しくても、このような体制が整っている求人を選ぶことは大切です。
母親であれば子供と一緒に過ごす時間をとりたいのは当然です。しかし、日勤も夜勤も残業もありだと、育児に十分な時間をとるのは難しいですよね。少し前までは、看護師と言えば確かに夜勤があって当たり前だし、土日も関係ありませんでした。しかし、最近ではアルバイトやパートという勤務形態で、残業なしで働ける病院も増えてきています。病院によっては独自に短時間勤務制度を設けていたりするので、ママ看護師でも安心して働くことができます。
病院で、例え自分は日勤のみ土日休みで働けたとしても、周りがあくせく働いていたらなんとなく働きづらいと思う方もいるかもしれません。また、患者の命を扱う場面も多々ありますので、精神的疲労というのも育児の妨げになる場合があります。そのような事を考えて、病院以外の職場を考えるのも一つの選択です。最近は高齢化が進み訪問介護でも看護師を必要としています。あるいは企業内看護師として働くということもできるでしょう。これらの職場は基本的に残業がなく、土日は休みというところもたくさんあります。何より、患者の死と向かい合うことも基本的にはありませんので、ママ看護師としての復帰明けの職場としてはおすすめです。